2006年5月11日木曜日

バウバウのウヲリオ王国の要塞跡

インドネシア、東南スラウェシ州のブトン島はスラウェシ島の東南の半島に接した島で、面積は約4200Km2(沖縄の約1.5倍)、人口約25万で南北に細長く、細いブトン海峡を隔てて西側のムナ島と向かい合っている。行政的には南の半分はバウバウ県に、北半分はムナ県となっている。


ブトン島、バウバウ県の県都がバウバウ市であるが現在はなんの特色もない静かな港町である。バウバウはかつてスラウェシ島の中心都市マカサルと香辛料諸島を結ぶ海上交通の中継の要所としてブトン島とその周辺を支配するウヲリオ王国の中心地として栄えたといわれ、そのウヲリオ王国が400年以上も前に築いたと言われる珊瑚を積み上げた石積みの要塞がブトン水道を見下ろす丘の上にある。その外壁が丘の麓を囲み城壁の延長は数キロもある。
現在は、王国の末裔であるサルタンの子孫が城壁内に居住し、一帯を公園として管理している。インドネシア各地に散在する要塞遺跡の殆どはヨーロッパ人の建造であるが、今回はインドネシアでは珍しい土着の王国が建造し、現地ではクラトン:王宮と呼ばれているバウバウ要塞跡を紹介する。


外壁の一部

見張り小屋

城壁からの砲台

城壁の下から見上げた砲台

城壁の東側

城壁内にあるサルタン一族の墓地

要塞の砲台から見るバウバウの街

要塞の裏手山側

要塞から望む港

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