2004年8月18日水曜日

植林チークの島々南東スラウェシ



チークはインド、ビルマ、タイ等の北半球の東南アジア諸国を原産地とする高級材であるが、現在市場で流通しているチーク材の大半は植林材である。このチークの植林材の市場をはじめに確立したのはインドネシア産である。

インドネシアではチークはJatiと呼ばれ、これはJawa Teakから由来する言葉といわれている。この言葉どうりインドネシアのチークの産地はジャワ島が中心であったが、現在市場で流通する一般材チークの多くはスラウェシ産のチークである。

その中でも高品質のチークの島として有名なのが南東スラウェシ州のムナ島である。ムナ島の中心ラハへは南東スラウェシ州のクンダリ市よりスピードボートにて約2時間の所にある。島のあちこちでチークの森とカシュウナッツの畑が目につく半乾燥地帯の島である。

始めにチークの植林を行ったのは19世紀後半の当時の殖民者オランダ人と言われているが、独立後1950年代よりインドネシア政府により約7000ヘクタールが植えられたと言われている。80年代収穫期に入り盛んに伐採が行われ、島の大きな収入源となった。それにつれて島民の手っ取り早い現金収入源ともなり、盗伐も盛んに行われ、管理出来ない状態になっている。チークの島の名称も後数年後には過去の物となるかも知れない状況がある。


チークの森

ムナ港近く

首都ラハの中

チークの製材所

入札用のチーク原木

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